【美大生の就活お悩み相談】4.ポートフォリオってどうやって作るんでしょう?

ようこそ、いらっしゃいました。

こちらは近未来アートサロン「Wizard-X」。
子ウサギのタナコちゃんが、目を真っ赤にさせてマダムに相談を持ちかけています。

なんでも、【ぽーとふぉりお】をどうやって作ったらいいのか、悩んでいる様ですね。
これにはマダムも困り顔。

マダムも【ぽーとふぉりお】とやらを、作ったことがないのだから。
考えるマダム。そして閃いたのは、頼もしいマダムの友人たち。素敵なイラストレーターとデザイナー、1名ずつ。

きっと彼らなら、教えてくれるはず…

けれど、マダムの友人は軽々と国境を超えてちょうど旅に出ています。
1人はカレーを求め、インドとスリランカへ。もう1人は南米をさすらう旅人。

そこでマダムは、「秘密の声」を使って、彼らと会話を始めました。

さぁ、彼らの貴重なご意見、しかと受け取っていきましょう。

マダム・ラパン
アジアと南米の素敵な風が舞い込んでくるわ。
タナコ
マ、マダム!そんなワザも使えるのですか!?

これまでのお話

第一幕「まず何をしたらいいんでしょう?」

第二幕「自己分析ってどうやるんでしょう?(導入編)」

第三幕「自己分析ってどうやってやるんでしょう?(実践編)」

ポートフォリオに関するお悩み

タナコ

ぽ、ぽ、ぽーとふぉりぉぉぉぉ!

 マダム

どうしたの、いつもに増して錯乱しているじゃない。

いつもは、そんなに錯乱してませんっ!!

あら、失礼。それで、「ぽーとふぉりお」って何かしら?

私はデザイナー志望なのですが、企業に応募する際に、エントリーシート(履歴書)だけじゃなくて、自分の実力をアピールするために今まで作ってきた作品をまとめたものが必要なんです。その作品集を「ポートフォリオ」って言うんです。

教えてくれてありがとう。そして、そのポートフォリオがどうなの?

作り方が… よくわからなくて…

実際に作ってみてはいるんですが、それであっているか不安なんです!周りのデザイナーやイラストレーター志望の友人たちも、不安がっているようなんです。

そうなの…。解消できる不安は、早めになくした方がいいわね。ただ、私はポートフォリオがわからないから、友人のイラストレーターさんと、デザイナーさんに聞いてみようかしらね。

ただ、彼らは今世界を旅しているの。旅するイラストレーターと、さすらいのデザイナーよ。私は離れていても彼らと会話ができる秘技を持っているから、それで質問してみるわね。

ただ、彼らの言葉が唯一の正解じゃないわ。受けた企業などもタナコさんと違うかもしれないし、何より彼らは大先輩。今の就職活動と状況が異なってくるかもしれないのよ。だから、このアドバイスをもとに、しっかりと自分で考えるのよ。

はいっっ!勉強させていただき、自分でしっかりと考えてみます!

 

質問したいことは、まとめるとこんな感じです!私だけではなく、友人からの質問も混ぜて入れています。(ちょっと、ポートフォリオからずれることも入れちゃいました。テヘッ!)

 

  1. ポートフォリオは何冊つくりましたか?(全部まとめて1冊か、テーマごとに数点に分けたか)
  2. ポートフォリオの中身はどのような構成にされましたか?
  3. デザイン系のポートフォリオにイラストレーションを入れるのは良いでしょうか?
  4. ポートフォリオを見やすくするために工夫したことがあれば知りたいです。
  5. ポートフォリオに作品を載せる上で授業で作った作品と自主制作の作品の割合はどれくらいでしたか?
  6. 何社くらい受けましたか?
  7. 大学時代からイラストを極めるべきか、他にもバランスよくやるべきでしょうか?

 

では、お二方に伺ってみましょうね。

 

1. ポートフォリオは何冊つくりましたか?(全部まとめて1冊か、テーマごとに数点に分けたか)

イラストレーターさん:1冊です。1冊を何度も作り直しましたよ!

デザイナーさん:1冊にまとめました。採用している方は忙しいので極力1冊にまとめたほうが良いと思いますよ。サイトポートフォリオの場合も1ページに並べるような形がシンプルでよいと思います!

2. ポートフォリオの中身はどのような構成にされましたか?

イラストレーターさん:「人が見てわかりやすいか」そして、「何を見せたいか」ということを一番に考えました!文字、写真、イラストなどを織り交ぜて入れた記憶がありますね。サイズはA3で作りました。

デザイナーさん:プロダクトデザイン学科だったため、最終的なビジュアルだけでなく、大学で学んだターゲットの絞り方、企画作り、コンセプトの作り方も載せました。

3. デザイン系のポートフォリオにイラストレーションを入れるのは良いでしょうか?

イラストレーターさん:はい、良いと思います。いろいろな需要があると思いますよ!

デザイナーさん:受ける企業にもよりますが、映像会社やメディアならイラストレーションを入れてもよいと思います。また人とは違う点で目立つという事は良いですね。

ただ、イラストレーションを入れることによってポートフォリオの妨げになってしまう可能性がありますので注意が必要だと思います。

ご経験はないですか?例えば自分が企業のサイトを見ていて、イラストレーションにこだわり過ぎたサイトだと、結局何が言いたかったの?という印象を持ってしまうこと。そういう風にならないようにしましょうね。

4. ポートフォリオを見やすくするために工夫したことがあれば知りたいです。

イラストレーターさん:ポートフォリオ=相手へのプレゼントと考えてみましょう!「どうしたら相手が喜ぶか」、「どうしたら相手に必要な情報を与えられるか」を常に考えて下さい。「自分はこんなことやってます!こんなこともできます!」という、盛り盛りにアピールすると散漫になってしまうことも…!

たくさんの情報を与えても、「結局何が言いたいの?」となってしまうので、何を一番に誰に伝えたいかをシンプルにしぼることを考えてまとめることがオススメです。

デザイナーさん:当時は紙で提出していたのですが、目立つためにA3サイズで提出しました。(A4の2倍のサイズですね)。文字も読みやすいように大きめに打ちました。

レイアウトは、基本的に本と同じようにシンプルにレイアウトしました。サイトポートフォリオもシンプルにレイアウトしたほうが良いですね。

こちらも、企業サイトと同じで、「レイアウトをこだわりすぎて読みにくい!」「どうやって読んでよいかわからない。」「文字が小さすぎて読みにくい…」という経験をお持ちだったりしませんか?自分の作品集も、そうはならないようにしたいですね。

5. ポートフォリオに作品を載せる上で授業で作った作品と自主制作の作品の割合はどれくらいでしたか?

イラストレーターさん:これは両方頑張れ!としか言えない!(笑)。「時間がない…」は、言い訳!

『やるしかない!やらないと何も進まない!悩んでいるなら手を動かしましょう!』

デザイナーさん:大学の授業6割り、自主制作4割り程でした。5割り・5割りでもよいと思いますよ。

6. 何社くらい受けましたか?

イラストレーターさん:記憶がもうだいぶ薄れてるんですが…。10~20社くらいだったかな?と思います。一般の大学に比べるとかなり少ないですネ。学校推薦のものをメインに、あとは自分で興味のある会社を受けましたよ!

デザイナーさん:4社受けて2社内定を取りましたが、結局、就職活動で応募はしていませんが、インターンしていた会社にそのまま入社しました。

7. 大学時代からイラストを極めるべきか、他にもバランスよくやるべきか

イラストレーターさん:個人的にはバランスよくやるべきなのがオススメです。先は長いので、学生時代にいろんな経験をすることが良いと思うよ!全く違うと思っていることでも、将来やりたいことの仕事に役立ったりしますし、学生のうちしか自由にいろいろなことはできないと思います。

例えば、私は初めて入った会社でデザインをやれずに経理などもしていたんですが、後々それが個人事業主になったときに役に立ちました。個人事業主って、経理もやらなくちゃいけないんです。だから、何事も無駄じゃないと思う。ただ、イラストレーターの中には、学生時代からイラストに絞って、とても活躍されている方もいらっしゃいますよね。

人によって目指し方は異なると思います。自分に合ったものを自分で選択できる様になるといいですね!

べ、べ、勉強になりますー!!本当に、皆さん親身になって答えていただきありがたいですっ。

そうね、とても貴重な意見ね。私も参考になったわ。イラストレーターさん、デザイナーさん、どうもありがとうございました^ ^

お二方は異なる意見もあったけれど、相手の立場から見て、「どうすると見やすいか」「伝えたいことが伝わりやすいか」というところに主眼を置いていることはわかるわね。

はい!どうしても自分だけの視点に寄ってしまいがちになるので、自分が企業の担当者だったら、どんなポートフォリオが見やすいか、というのを考えながら作っていきたいと思います!

悩んでいる場合ではないですね、作らないとっっ!!

そうね、その調子よ!

不安が解消されてよかったわね。

はい!今日は帰宅次第すぐにポートフォリオにとりかかります!それではマダム、失礼いたします!!

黒ウサギのオーナーがやってきました。2人は「ふふふ」と微笑みあいます。

タナコが元気になって良かったですね。

ポートフォリオを作る旅は、就職活動が終わるまで続きます。

いえいえ、デザイナー、イラストレーターとして活動して行く限り、ずっと続くのです。

ここでの試行錯誤が、これからの自分の仕事の土台を作ることでしょう。

タナコもタナコのお友達も、しっかりと、自分で考え、進んでいけますように。

それでは、第四幕はこの辺りで締めましょう。

またのお越しを、おまちしております。

ABOUTこの記事をかいた人

自分の五感が震えるような御ニューを御届けいたします。 知らないことや分からないことも多いので、調べながらの執筆です。 「ありゃ、こんなこと知らないのかい?」と思いながら読んでいただけるとこれ幸い。